ジュノー星のミネラルウォーターを狙うデスキュラは、地球人科学者を拉致してコントロール装置を要塞内に建造していた。要塞運用を急ぐ所長のガスコン隊長に対し、ペリオスはあくまで装置の完成にこだわり、「彼女のおかげで地球人側の情報が手に入る」と一人の女性を指した。その彼女は彼を「ペリオス様」と親しみをこめて呼ぶ…。
デスキュラに協力している元ジュノー星保安局員のチルカに接触し、要塞内の科学者を救出するため、マリアンは父の行方を知る上でも密偵の役を買って出た。一方基地ではペリオスがチルカに科学者使役の強化命令を出し、宇宙を共に駆け巡るという夢に誘われた彼女は改めて彼に従う。しかし、チルカは脱出を企てた二人の科学者を図らずも殺害してしまう。彼女は事故と偽って、遺族である妻に報告するが、夫の帰りを待つ他の女性たちにも囲まれたところを、『マリー』と名乗ったマリアンに助けられる。
マリアンは就職先として、チルカに要塞へ案内してもらうことに成功する。チルカはコントロールルームで、装置が完成すればジュノー星は豊かになるし、デスキュラは悪い人ばかりではないと語り、マリアンはフォトスタンドに飾られた一枚の写真に、ペリオスに寄りそう彼女を見る。チルカは運転中の事故に遭った際、優しく介抱してくれたペリオスに恋心を抱いていた。
チルカが去った後、マリアンは進児からの指示で救出作戦に入るが、通信パルスはペリオスに見つかり、部外者を入れたことを責められたチルカは警報を鳴らす。追ってきたチルカに、マリアンは正体を明かす。チルカは裏切られたと傷つきながらも、マリアンを撃つことが出来ない。ついに現れたペリオスが銃を奪って追い詰めるが、突然銃声が止む。自ら銃撃を受け「初めて貴方に逆らいました」と言い寄ったチルカに、ペリオスは事故が偶然を装っただけのもの、そして「お前は使えるから利用しただけだ」の言葉と共に、止めを刺す…。
進児たちに救出され、ビスマルクでの戦いを終えたマリアンは基地の廃墟で呟く。「彼女が好きになったのがたまたまデスキュラだっただけよ」と。
脚本 | 笹野聡恵 |
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絵コンテ | 遺映 龍 |
演出 | 日高 麗 |
演出助手 | 新林 実 |
作画監督 | 池上裕之 |
進児 | 塩屋 翼 |
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ビル | 井上和彦 |
リチャード | 島田 敏 |
マリアン | 神代智恵 |
ペリオス | 鈴置洋孝 |
チルカ | 山田栄子 |
ガスコン | 緒方賢一 |
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