第1話 宇宙の冒険野郎

Story

時は西暦2084年。15年前の宇宙大戦で撃退したデスキュラ星人が、再び太陽系侵略を開始。木星の衛星：ガニメデへの輸送船は度重なる襲撃を受け、地球連邦政府はデスキュラを倒すべく『ビスマルク計画』を実行に移そうとしていた。

しかし、さきの大戦で命を落とした名パイロット・輝進児郎の遺児で、この計画のパイロット候補として選ばれた進児は、教官を殴って処分決定中の身でありながら行方不明となっていた…。

会議が行き詰まる中、事務総長ルヴェールの娘・マリアンが、進児がガニメデでのマルス24時間耐久レースに参加しているとの情報を入手した。娘から報告を受けたルヴェールは、マリアンを代表として『ビスマルク』と共にガニメデに派遣する。

ガニメデの荒野を愛車・ロードレオンで駆け抜ける進児。そこへ神業のテクニックによって愛機・アローストライカーで接近したビルは、挨拶代わりに賞金首である進児とすれ違う。サーキットにトップで戻った進児は新記録でゴールし、観客の歓声を一身に浴びる。

愛馬・ドナテルロと共に颯爽と現れたリチャードは、ホテルに逃げ込んだ麻薬密売犯を見事に捕らえる。リチャードはフロントにスイートルームの予約確認をするが、ファンに囲まれた進児が部屋の権利を要求してきた。キーの取り合いをする彼らに割りこんだビルだったが、クリスチーナに駆け落ちを迫られ、さらに彼女の父親に追われる始末。

基地破壊を命じる怪しい男が電話しているのを目撃し、屋外から侵入したビルは進児とリチャードと共に追う。ビルは見事敵を撃つが、その死体は蒸発してしまう。リチャードはそれが人間に偽装したデスキュラ星人だと言う。

ビルはフロントに頼んで基地へ連絡しようとするが、ホテルの電話線はすでに切られていたため、ビルは自ら飛んでいくことにした。一方、進児はフロントに用があるといい、リチャードは部屋に入ったが、ホテルを出た彼らはビルと三度出会うことになる。

進児は待たせていたマリアンをロードレオンに乗せ、彼女はビルとリチャードも戦闘マシン・ビスマルクに案内する。進児はメインコントロールシステム、ビルはオペレーションシステム、リチャードはインテリジェンスシステムを担当することになった。

進児たちは早速ビスマルクを乗りこなしデスキュラを倒していくが、巨大マシンを目の前にピンチに陥る。マリアンは父からの伝言で、赤いキーを押せと進児に言う。進児は戸惑いながらもキーを押すと、ビスマルクは変形してパワーアップし、マシン破壊に成功した。

マリアンは、進児に彼の教官に対する判断が正しかったために謹慎が解けたことを告げ、彼とビルにビスマルク・チームのIDカードを手渡した。二人は初めて自分達が選ばれていることを知ったが、リチャードはすでにIDカードを持っており、ビルは進児と打ち解ける。

ガニメデを守る4人の若者の戦いが始まる…。

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